2007年02月24日
『足りてんのか?』
ステッチ・ダウンで靴を作りながら、
ウェルテッド製法をやるための工具や材料も少しずつ買い揃えていました。
まず、ペースと呼ばれる木製の釘と、ペースの下穴を開けるための打ち込み錐。
どうやら打ち込み錐は真鍮釘の下穴開けや、マッケイ製法の時に
出し縫いの縫い穴を開けるのにも使うらしいです。
それから、今度は革底にするつもりなので
中底(下)と本底(上)用の分厚いヌメ革と
踵の積み上げと化粧と呼ばれるゴム付きのパーツ。
あと、ウェルト用に加工された細革。
右が断面ですが、自分でヌメ革を加工しても良かったのですが、
適当な革も無いし、自信も無かったので出来合いの物を買って来ました。
そういえば、パイピングって日本語で『玉縁』って言うけど、
ウェルトは『押し縁』って言うんですね~知らなかった・・・
んでもって、踵に使う鉢巻というパーツを作るための革。
本底や中底の余りとかでも良いようなのですが、余らなかったら困るというか
余らなそうな予感がしたので買っておきました。
私の読みではコイツの加工がかなりの曲者なんじゃないかと・・・
そして、中底と本底の隙間を埋める物【中物】に使うコルクの粉。
どうやらこれを接着剤で練って使うらしい・・・
あとは鏝ですが、
レザークラフトに使うために角コバ鏝(下)は買ってあったので
踵とかに使うイチョウ鏝を買い足しました。
それと、釘を打った時に頭を凹ませる(潜らせる)ための
【追い込み】という工具もあるようなのですが、
それは木工用の釘締めがうちにあったので流用する事に・・・
ちょっと気になっているのは、【ヒョットコ】という溝を切るための工具があるのですが、
使うかどうか微妙なのと、値段が高いので今回は見送りました。
まぁ、必要になったらステッチング・グルーバーでいいじゃんと思っている訳ですが、
ヒョットコを使うとどんな溝になるのかが気になるなぁ~
そのうち買っちゃいそうだ・・・(笑)
さてと、これで足りてるのかな?
- by だい
- at 02:05
comments
ヒョットコは2mmポンチを半分に割ったような刃が付いていて、ガリガリ革を掘っていくのですが、恐らくステッチング・グルーバーよりは幅の広い溝になると思います。
だし縫いの糸はレザークラフトの手縫糸よりも太いでしょうから、その太さをクリアできればステッチング・グルーバーでも良いと思います。
要は溝が掘れれば何でも良いので、必ず必要な道具ではないと思います。
シャンクの2股の方を加工して、ヒョットコ代りに使う人もいるくらいですから。
あと、押縁にギザキザを付けるのなら、目付車(ウィール)か目付けコテが必要です。
目付けコテは、ヒールのアゴ(ヒール前方のアールの部分)に、メンチューローを入れるときにも使うので、あると良いかなぁ。
その他の道具は、欲を言えばまだまだあるのですが、おおむね揃っていると思います。
あと、すくい針は、布団針でなくても、C社の長い方の針を曲げて使ってもOKです。
作り方も何も、まず靴が自分で作れるってのが不思議なので道具や部品がどのように使われるかが想像できないです
道具は長年の工夫でその形になってるので使って見て理解できるのでしょう
そんな木釘刺したら、足の裏が穴だらけになりそうだが、どこに使うのでしょう?
RENさん>
ひょっとこはやっぱり広めの溝が切れるんですね・・・
そういえばレディースのシャンクを加工してるのをどこかで見ました。
ステッチング・グルーバーで深めに掘った溝で実験してみた方が良さそうですね。
ウェルトのギザギザはあまり好きじゃないので、
目付け鏝は必要ないなと思っていたのですが、そんな使い道が・・・
確かに今試してみたらコバ鏝もイチョウ鏝も当てられませんでした(汗)
目付車は必要無いと思っているのですが、面白そうなので使ってみたい・・・(笑)
たつやさん>
私も未だに革が靴になっていくのが不思議で不思議で・・・(笑)
たぶん、ウェルトはステッチ・ダウンみたいにサクサク進む事は無いと思うので、
順を追って工程を見せられる・・・んじゃないかと・・・
情けなくてUPできない可能性もありますが・・・(汗)
だいさん
こんばんわ。
革の吟面を削るのがステッチンググルーバー、床面を削るのがひょっとこという使い分けをするらしいです。
32歳サラリーマンさん>
使用する場所を考えるとそういう事になりそうですが、
やっぱり決定的な違いは溝の幅のようですね。
RENさんの書き込みから想像すると溝の幅は倍くらい違いそうですから・・・
いくら私が太い糸が好きと言っても、レザークラフトで16/9なんて糸は使いませんし・・・
ますますマニアックな道具がそろってきましたね~。
だいさんの工房を覗いてみたい。
よく靴屋(修理屋)さんにある、鉄の足型を逆さにしたような台?とかはいらないんですか?
なんだかもう摩訶不思議な世界ですねぇ・・・
道具の名前もチンプンカンプンですが、作業内容も全く分かりません(笑)
工程UP期待してます!
靴用に加工された革も売ってるんですね。
コルクの粉って革の削りかすで代用できませんかね。
ステッチンググルーバーで床を掘るとすぐ刃が駄目になります。
takasakiさん>
うちの工房?
そんな立派なものはありませんよ~
一言で表現すれば、とっ散らかったリビングルーム(笑)
木型がはまってるので台は必要無いです。
・・・と思います。
Haruさん>
靴工具の名前ってたぶん職人さんの通称がそのまんま名前になってるっぽいんですよね~
工程UPしたところでやらない人には全く分からないと思いますよ。
そういう意味では馬蹄形小銭入れと同じです。
武助屋さん>
中物にはシート状のコルクを使ったり、革を使う場合もあるようなので、
革の削りカスでも形を作る上では別にいいんじゃないかと思いますよ。
ただ、靴内部の湿気の吸収と放出も担ってるようなので、
案外ここに使う素材は重要なのかも・・・
あの本を片手にここを観ると
すごく理解しやすいです♪
同じ靴とはいえ、製法が変わると
パーツやら道具やら色々変わりますね
工程もステッチダウンより複雑だし難しそう~
だいさんて、溝を彫るための道具っていくつか
持ってませんでしたっけ?
中に太い溝を彫れそうなのもあるんじゃないです?
ネンジさん>
溝切りの道具はいくつかあるのですが、
まだ試していませんが、糸の溝には細すぎるか太すぎるかじゃないかと・・・
中サイズが無いんですよねぇ~