2007年03月19日
『deja vu』
なんと、ダシ縫い(底の縫い付け)のための縫い穴を開けていたら
どういうわけだか右のすくい縫いした糸が切れているのを見つけてしまいました(汗)
16/9なんて糸がどうやって切れたのか全く心当たりがありませんが、
切れちまったもなぁしゃあない。
この時点で、右は捨てて、とりあえず左だけを完成させることに・・・
なんか前にもこんな事があったような・・・
もうこうなったら失う物は何も無いということで
ドブ起こしという手法でダシ縫いしてみる事にしました。
底のコバの角っこからこんな風に包丁を入れて底の革をめくり、
ウェルトとこの切れ込みの内側で縫って、ステッチが表に出ないようにするものです。
どうやら刃の角度が深くなりすぎてしまったようなので、
コレも裏包丁の方がいいかも・・・
縫い終わって元に戻した図。
糸が16/5だったのでステッチング・グルーバーでガリガリ溝を掘りましたが、
ちょっと盛り上がってしまってますなぁ~
やっぱりヒョットコは必要かも知れない・・・
それと、戻す時にハンマーを使うと、革が黒ずんでしまうんですねぇ~
まぁ、底だからあまり気にする必要も無いかも知れませんが・・・
んで、テキストのコバ処理に【ふのり】なんて物が出てきたので
せっかく手持ちがあるしってことで久しぶりに煮出したりして・・・
ハチマキに打ち付けたペースが中底を貫通していなかったり、
アッパーにキズ付けちゃったり、
ウェルトの終点の漉き方がまずかったりで問題は山積みです(汗)
さて、次本番に行っちゃって大丈夫だろうか?
出来上がってみたら案外カジュアルな感じで私の普段履きになりそうな雰囲気だから
この革でもう一回作ってみようかなぁ・・・
ん~~~~~~~迷う・・・
- by だい
- at 01:16
comments
このところ数回の記事で、今まで不思議だったことがすこしづつわかってきました。
靴の裏側になぜ縫い目が出ていないのか・・・
随所に隠し包丁が入ってるんですね
革こものにもどこかで応用できないものかと考えてみたり。
たつやさん>
実のところ、こんな底の縫い方してるような靴を見たことがありません(笑)
たぶん、私なんかにには手が出ないような価格の靴しかやってないんでしょうねぇ~
まぁ、ドブ起こしはどうか分かりませんが、
靴作ってると他に応用出来そうな事がけっこうありますよ~
手縫のステッチが効いた、なかなか可愛い靴が出来上がりましたねぇ。
ミシンが下手クソで、思い通りに掛けられなかった頃は、よく手縫のアッパーを作っていましたけど、この靴を見たら、また作りたくなってきました(^^ゞ
それにしても、予想外のトラブルは残念でした。
僕は掬い縫いの最中に、糸を絞めあげるときに良く切る事がありますが、なんとなくチャンが古かったり、充分に糸に付いていなかったりするのが原因のような気がしてます。
でも、今回の場合は、ちょっと違う理由でしょうねぇ。
次回は本番ですか?
もう大丈夫なんじゃないでしょうか?
1足ごとに上達しているのが分るのはスゴイと思います!
RENさん>
練習って割り切ってなかったら凄いショックだったんでしょうけど、
『こんな事もあるだろう』と予想していたので落ち込まずに済みました(笑)
本番行っちゃって大丈夫ですかねぇ・・・
まぁ、ダメで元々ですからね~(笑)