2007年03月05日
『細かい方が良さそうではあるけれど・・・』
今日は腰革の縫い割りと市革の縫い付けをしました。
なんとなくこんな形の市革にしてしまったのですが、
考えてみたら釣り込みの時にこのド真ん中に釘を打つんだという事に
気付いてしまいました。
まぁ、手作り靴の証と言えばそうなんだろうし、
この靴は練習で履いて歩くつもりも無いので構わないと言えば構わないんですけどね~
あと、爪先のストレート・チップの部分の縫い付けもしました。
そういえば、プレーン・トウの場合は腰革より前のパーツ全体を
爪革(爪先革)と呼ぶようなのですが、このタイプの場合
先端部分を爪革と言うのかと思っていたら、そこは飾り革と言って、
飾り革と腰革に挟まれた部分を爪革と呼ぶようです。
パーツの名前を覚えるのも大変だぁ・・・
ところで、この部分の縫い付け、
いくら私が広めのピッチでザクザク縫うのが好きと言っても、
この場合は細かい方がいいんだろうなと思っていたわけですが、
どの位の細かさが良いのか分からなかったので、左右で菱目を変えてみました。
ちなみに右→9本目で、左→11本目。
11本目の方が良いような気がする。
糸ももうちょっと細い方が良いのかもね~
ところで、見た目の問題か、補強のためかは分かりませんが、
テキストにはこの部分の縫い付けを
『端から1.5mmとその1mm内側の2列で縫え』と書いてあったのですが、
手縫いで1.5mmの縫い代はキビシイし、更にもう1列菱目を打ったら
かえって強度が落ちそうなので、縫い代2mm(これでもちょっとキツイかも)
の1列ですまそうかと思っています。
テキストの通り縫うとこんな感じになるんでしょうが、
やっぱりミシンだから出来る技って感じですね~
そういえば、いろんな靴を良く見ると、他の革製品ではあまり見ない事ですが、
2列とか3列、場合によってはそれ以上のステッチの入ってる物が
けっこう多いんですね・・・
- by だい
- at 03:59
comments
既製品でも腰革に釘穴が開いているのもあるから
気にしなくていいんじゃないです?
以前持ってた靴なんですけど
踵に付いてたストラップが
1回履いただけで切れてしまったんですよ
どうも細かいステッチがキリトリ線代わりになったみたいです。
でも細かい方がキレイに見えたりもするんで
革の厚みや質、それに施す箇所によって
使い分けるといいかもですね~
ネンジさん>
この前のウズラの卵革は釘穴隠れてくれたんですけどね~(笑)
まぁ、そういうもんだから気にする事もないんでしょうが・・・
切り取り線・・・菱目は革の強度を落としますからね~
手縫いの場合は縫い代2.5mm位は欲しい感じだし、
この太さの糸1列が良いんじゃないかって気がしてます・・・
ミシンの場合、紳士靴は2本ステッチ、婦人靴は1本ステッチが多いように思います。
あくまでも僕の考えですが、手縫の場合は、ミシンの代りとしての縫製ではなく、堂々と「手で縫ったぜっ!」感がでている方が、存在感があって良いかなぁ。。。と思っています。
なので、テキストの寸法は、いちおうの目安程度に思って、いつも通りに縫った方が、だいさんらしい靴になるような気がするんですけどねぇ。。。
あと、市革に釘を打ちたくない場合は、トップラインの裏革を市切りでさらう時に、踵の上端だけ少し残しておいて、そこに釘を打つということも出来ます。
RENさん>
このダブルのステッチは装飾的な意味合いが強いんですね。
このまま『手縫いだぜ』路線で行くことにします(笑)
なるほど、裏地に釘を打つですか・・・
無論装飾的な意味合いもあると思いますが、紳士靴の方が厚い革を使う(場合が多い)ので、やはり強度が優先されているのかなぁと思います。
いずれにしても、材料の厚みと硬さ、糸の太さ、穴の間隔、美観等、それぞれの相関関係を考慮しないとダメなんでしょうねぇ。
RENさん>
たまたまこれは白い糸で縫ってるので目立ちますが、
黒革に黒糸だったら広い方のピッチでも大丈夫かななんて感じもしてきたりして・・・
なにしろ最近までステッチがダブルになってることに気付いてなかったし・・・