2009年06月13日
『解体 ①』
ヒールは釘で中底まで貫通してるもよう・・・
私が持っているテキストでは、ダシ縫いは踵のちょっと先まで
ってことになっているのですが、
この靴はハチマキにもダシ縫いがかけられています。
通常はウエルトに直接本底を縫い付けちゃう事が多いんじゃないかと思うのですが、
スパイクに押されて本底が凹んでしまうのを防止するためか、
突き上げの軽減のためかは定かではありませんが、
ミッドソールが挟まっているようです。
ウエルトとミッド・ソールの間にカッターの刃を入れて
ダシ縫いの糸を切って底をはがしてみたら・・・なぬ?
こんなプラスチック製の中物が姿を見せました。
靴の修理屋さんのサイトにいくつか底の中の画像があったのですが、
中物にはほとんどコルクが使われていたので別に驚かなかったけど、
まさかこんな物を使ってたとは・・・
もしかしたら、雨で濡れた時に水を吸って重くならないようにするための工夫かな?
まぁ、底は水を吸っちゃうんだけどね~
なんとか底を全部引っぺがしました。
土踏まずから踵にかけての中物には粒のコルクが使われてました。
さて、今日の所はこの辺りで勘弁してやるか・・・(笑)
- by だい
- at 00:32
comments
続きを楽しみにしています
そもそも、靴の構造をいまだに理解していないのですが
だいさんの製作工程など見ていると
先人はよく考えてますねぇ
これって、解体研究した後、だいさんの手で新しい材料で作り直されたりするのでしょうか
たつやさん>
靴って身近な物のわりに構造を知らなかったりしますよね。
作ってて「よくこんな物考えたな~」って思います。
計画としては、ゴルフシューズを作ってやろうと企んでます。
革底グッドイヤーのゴルフシューズなんて、私の経済力では買えないので・・・
中にメッシュのプラスチックが入ってるとは驚きですね。
見かけと違いスポーツシューズなんですねぇ
私も構造がサッパリなので、本でも読んで勉強しようと思ったら…
参考になりそうなものは少なかったり高かったり。
暫く分からないままになりそうです。
INUさん>
もっとローテクな素材で出来てるかと思ってたので
プラスチックには私も驚きました。
10年位前にこのメーカーの靴を履いてた事があるのですが、
当時は靴の中身なんて気にしてませんでしたからね~
靴の構造は普通は知りませんよね。
どこかのメーカーの靴製造の動画を前に見た事があるのですが、
どうやらブックマークするの忘れてたみたいで・・・悪しからず。
頂いたこの靴の片割れ、僕もバラし始めました。
プラの中物は意外でしたね~
なんだか得体の知れないものが入ってる~と思いましたが、
部分的にコルクと使い分けているところをみると、
何か思惑があってのことなんでしょうね。
僕は単純にクッション性と通気性の向上の為かと
思いましたが、ゴルフシューズということを考えると
だいさんの仰るように、雨とかのことも考えられて
いるのかもしれませんね。
しかし、この靴をバラしてみて思ったのは
ダシ縫いって結構頑丈なんだーってことでした
切ってるのに糸がなかなか抜けないんですよね~
ネンジさん>
おっ、ネンジさんもバラし始めました?
あんな中物もあるんですね・・・
確かにバネみたいな構造になっているのでクッション性もありそうだし、
次のネタにするつもりですが、中底も薄いので通気性も考えての事かも知れませんね。
私が昔履いてた同じメーカーの物は、中底にガッツリ足型が付いていたので、
当時と造りが変わっているのかも知れません。
ダシ縫いの糸、大変だったので私は抜くの止めました(笑)
松脂ですかね?