2009年06月16日

『解体 ②』

引き続きゴルフシューズの解体です。


ヒールを留めていたクギを引き抜いたら
こんな状態になっていました。

表からクギを打ち付けてラストの鉄板で
先をひん曲げて固定したって感じですかね・・・


手縫いだと踵周りはからげ縫いって方法でアッパーを固定しますが、
この靴はクギ(タックスってヤツかな?)を打ち付けてありました。
引き抜いたらこのクギの先端もひん曲がっていました。
まぁ、そうじゃないと足に刺さっちゃいますからね~(笑)

それにしても、機械でやったとはいえ、
どうしてこんな風に全くシワを寄せずに釣り込めるんだろう?



どこかのサイトで竹製のシャンクってのは見た事がありますが、
このシャンクは細い繊維が固まったような不思議な素材で出来てます。
でも、焦げ目が付いてるのは何故だ?



すくい縫いの様子。
ほとんどの場所が○で囲った辺りみたいに
糸がウエルトに完全に埋まってしまってたので、
一瞬すくい縫いしてないんじゃないかと思ってしまった・・・

反対側の糸もなかなか見つからなかったのですが、
↑の辺りの奥まった所に居ました。



糸は麻糸ではなく、細い化学繊維を束ねたような
【ぶっ太いシニュー】って感じの糸を使ってました。
「シニューはミシンで縫えない」って聞いたことがあるけど、
コレがミシンで縫えるんならシニューもミシンで縫えるんじゃないの?・・・



すくい縫いでウエルトのどの辺りが縫われてるのかも気になったのでチェック。
これは過去にRENさんがアドバイスをくれた場所と完全に一致。



ところで、ウエルトを取り除いたらアッパーとウエルトの間から
こんなビニールが出てきました。

作ってる最中にアッパーを汚さないようにビニールを被せて作業する
って話を聞いた事があるので、その名残でしょうかね~

自分も作ってる最中にアッパーを汚してしまったり、
キズを付けちゃったりする事があるので、
こんなような事をやった方が良いかもね~


ん~~~~ビニールが被った状態を見てみたい・・・

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