2009年05月15日

『コバ塗り』


クロム鞣しの革や珍革でヘリ返しをしない時
私はバスコを塗ったりしてるのですが、
これがなかなかキレイに塗れないんですよね~
コバ塗り器なんて物もあるようですが、
素人が買うにはちょっとバカらしいような値段してるし・・・


今まで筆とか綿棒とかいろいろ試したけど、
なぁ~んかイマイチ・・・
んで、この前浅草に行った時そのコバ塗り器を見かけて、
ちょっと思いついたので試してみることに・・・


『コバ塗り』の続きを読む

2008年07月01日

『知恵』

この前作った試作の財布を見せながら
相談したところ、結局『このタイプがイイ』
という所に行き着いてしまいました。
そのページにも書いてあるとおり、
コレって二度と作りたくないと思ってたんだよなぁ~

でも、あれから5年くらい経ってるから、
多少知恵も付いてきてるだろうしってことで作ってみる事に・・・
でも、手順がゼンゼン思い出せないぞ~(汗)

それに、変に知恵が付いてしまうと
かえって難しくなってしまう事ってのもあるよね?

『知恵』の続きを読む

2008年06月05日

『折り曲げ』

まぁ、厚い革を折り曲げる時には、
U字やV字に溝を切ったりしますが、


薄い革の時、うちではコイツが登場します。
一重捻(ひとえねん)って道具です。
本来はコバから離れた所に捻引きする時に使う物らしいですが、
そんなのした事無い(笑)


『折り曲げ』の続きを読む

2008年04月15日

『等間隔』

ネンジさんから昨日の記事に
「本体側とマチ側で距離が違うけど、縫い目のピッチを
調節してるのか?」という書き込みをもらいました。
でも、私は全て等間隔で目打ちしています。
距離はネンジさんが考えているように確実に本体側の方が
長いので当然つじつま合わせが必要になります。
で、そのやり方を・・・


ちなみに、手縫いの真髄を持っている人は
茶筒の作り方(だったっけか?)のまったくのウケウリなので、
そっちを見た方が分かりやすいと思いますよ~



仮に昨日と同じような構造の物を用意しました。
コレの場合、本体側の目数が32、マチ側が29。
3目分どこかで調節が必要です。

『等間隔』の続きを読む

2008年02月05日

『もくさくさんてつえき』


また柿渋塗ってます。
今度は履き口のウレタンを包む部分に使う
0.7mmに漉いた革。


そして、取り出したりますは・・・

『もくさくさんてつえき』の続きを読む

2007年12月14日

『持ち方』


コバ漉きをする時、普段私はこんな感じで包丁を持っています。
たまたまこの形になったのですが、手縫いの真髄でも
同じような持ち方をしていたので
『これで良かったんだな・・・』と思っていたのですが、



人によってはこんな持ち方をする人も居るようですね。
この持ち方もちょっと試してみたのですが
全くコントロールが利かずヤバ過ぎるので
私はやらない事にしました。


そしたら、

『持ち方』の続きを読む

2007年10月15日

『EDGE TURN』

英語ではヘリ返しをこんな風に呼ぶみたいですね~
まんまだわな・・・(笑)

んで、前回なぁ~んか食いつきが良かったのと、
ヘリ返しで折れ線の所を上手く折れない問題が持ち上がったので
とりあえず私のやり方を・・・

ヘリ返しに限らず、私は革を折ろうとする時、
まぁ厚みのある革の時は溝切りとか包丁で溝を切ってから折りますが、
薄い革の時は



ヘラ付きヘリ磨きのヘラの先端とか丸ギリ、千枚通し、一重捻(ひとえねん)
なんかを使って


こんな風に窪みを付けてから折っています。
他に使い道が無いので一重捻を使う事が多いですが、
コレがいちばんシッカリ溝が出来ます。

で、ヘリ返しの時も直線の時限定ですが、
同じように折れ線の上に溝を作ってから折ったりします。
(フニャフニャの革だとこの方法は使えないでしょうけどね~)

『EDGE TURN』の続きを読む

2007年10月12日

『ヘタこいた~』


調子に乗って包丁でスイスイと漉いていたら


やってもうた・・・(汗)
最近『ヘタこいた~』って芸人さんが大ブレイクしていますが、
こればかりは『そんなの関係ねぇ』とはいかないので、
改めてパーツを切り出してやり直し。

一通り漉き終わったので靴では「折り込み」なんて呼ばれてるようですが、
いわゆるヘリ返しに突入。
Gatchさんからリクエストがあったし、以前からヘリ返しの財布のアクセスが
案外多かったりするので私なりのやり方をちょっと詳しく載せる事にしました。


『ヘタこいた~』の続きを読む

2007年07月29日

『こうなるものなのさ』


縫い目って片面は斜め、裏は直線になりますが、
実のところ、どうしてそうなるのか未だに分かっていません(汗)

始めの頃は菱目打ちを使うから表が斜めになるんだろうと思っていたのですが、
裏側の糸のくぐらせ方で表裏の状態(///と---)が入れ替わってしまうので
どうやら菱目は関係無さそうです。

ちなみに、私は通常表面を左側にして縫っていますが、
普通の菱目打ちを使った場合(写真上)裏側の糸は
表側の糸の上から回して来ないと表の縫い目が斜めになってくれません。

で、菱目は関係無さそうと書きましたが、不思議な事に
逆向きの菱目(写真下)を使った場合は糸のくぐらせ方を反対にしないと
表側が斜めになってくれないんですね~

ちなみに表を右にして縫う時は糸のくぐらせ方を逆にしないと
///が表にならなくなってしまいます。


・・・とここまではメカニズムは分からないものの
『こうなるものなのさ』くらいに把握していたのですが、

『こうなるものなのさ』の続きを読む

2007年06月04日

『チェーン』


釣り込み前のサンバイザーに次いでマヌケな状態ですが
やっとダシ縫いの手前まで来ました。
デザート・ブーツは2足持ってるからステッチ・ダウンの短靴がいいということで、
形としては私が最初に作った靴と同じです。
でも、ちょっと変った事をしてみたいような気がしていたところ、
本でノルウィージャン製法のすくい縫いで変った縫い方をしてたので、
それでダシ縫いが出来ないかなぁと思い、ちょっと試してみることに・・・

『チェーン』の続きを読む

2007年03月06日

『こんな方法もあるね』


ヘリ落しで面取りしてると、一辺は綺麗に面取り出来たのに、
平行する辺がビビッちゃう事ってありますよね?
実験してみたわけではないので、確かな事は言えませんが、
背骨に沿って切り出されてるであろうベルト用の革なんかでも起きるということは、
繊維の向きというより生前の毛足の向きの影響なのかなぁ・・・
なんて思ったりするわけですが、

そんな時私は

『こんな方法もあるね』の続きを読む

2007年01月20日

『救世主』

以前ココで、ぐるっとファースナーが上手く行かないと言っていたら、
fuseさんからガイドを作って利用していると書き込みをいただきました。
参照→ http://k18.or.tv/khp/fr/fr-makeFrameset.html

なぜかその時は、私が作ろうとしているサイフでは利用出来なそうに思ったのですが、
よくよく考えれば全然行けちゃいそうじゃん!


ということで、床革でこんな芯を作ってファースナーを貼り付けてみました。

『救世主』の続きを読む