2007年07月15日

『中底加工』


アッパーが出来上がったので、今日は釣り込みのための中底の加工。

底の形に切り抜いた中底用の革を面取りして、吟をガラス片で削り取る。
吟を削るってのは何度やっても気持ちの良い作業じゃないなぁ~

面取りする理由は、靴の中を覗いた時に綺麗に見えるからということらしいけど、
靴ん中覗き込む人ってあんまり居ないよね?(笑)
靴用の面取りの道具も何種類かあるようですが、あまり使いやすそうに見えないので
今のところ買わずにKSヘリ落としの3番を使用。

吟を削るのは、履いた時に足が中で滑らないようにって事みたい・・・
ちなみに、最初の頃知らずにこの工程をやらずに作った靴は
中で足がツルツル滑りまくってたっけ・・・(汗)


水で濡らしてから穴ぼこの上に置いてハンマーで叩いてクセ付け


で、釘で固定するとこんな感じ。



底面も幅6mm位を包丁で面取りするのですが、
前にウエルトで作った靴ですくい縫いの糸が見切れてしまったのは
この角度が付きすぎたせいなんじゃないかなぁなんて思ったので
今回はちょっと浅めの角度で切り落としてみました。



で、これが厄介なのですが、すくい縫いのためのリブ作り。
幅12mmはいいとして、深さ2mmって言われてもねぇ~って感じなので、
ヤマカンでかなりアバウト。
でも中底の革は4.5~4.8mm位あるけど、気を抜くと包丁が深く入り過ぎて
中底に穴が開いてしまうので(経験済み)怖いんだよね~


ところで、いつも爪先の先っぽの所が切りづらいなぁと思って
今までは斜め刃の革包丁を使ったりしていたのですが、
これってカッター使うと意外と切りやすい事を発見。


てな訳で、明日は仕事も休みだし、台風も来てるから
続きに専念できるかな?

trackbacks

trackbackURL:

comments

沢山の写真ありがとーです♪
中底用の革厚いですね~
サライさんに行ったときに、たしかライトニングとか言う、靴の内側用の革がありましたけど、1mmちょいの薄めの革だった記憶が。
たぶん、最後に張るような使い方するんでしょうね。
4枚目の写真と5枚目の写真は違うパーツで、組み合うって理解で合ってます?

  • とおる
  • 2007年07月15日 13:32

とおるさん>
たぶんその革は裏地か中敷に使う革でしょうね。
5番目の写真の所から面取りした所に向かってすくい針を刺して、
中底、アッパー、ウエルトをすくい縫いすることになります。

  • だい
  • 2007年07月15日 21:58

聞いたところによると、リブテープなる便利なものがあるらしいのですが・・・邪道ですね。
そういえばカッターの起源って靴職人のガラス片からヒントを得たらしいですよ。

  • 武助屋
  • 2007年07月16日 00:20

武助屋さん>
リブテープってどんな物か知りませんが、
ミシン縫い(グッドイヤーウエルト製法)で使うものなんじゃないでしょうか?
きっとガラス片を割るところがヒントになったんでしょうね・・・
もっとも、ガラス片がカッターの代わりにはならないと思いますが・・・

  • だい
  • 2007年07月16日 03:35

靴作りに関してまったく無知な私は何がなんだか…
でも、靴作り独特の工程で面白いですね~

  • INU
  • 2007年07月16日 03:41

普通にレザクラしてたら
吟は傷つけないように気を使うところなので
あえて削るってのはちょっと抵抗ありますね(笑)

中底は床革を使おうかと思っているのですが
なにか都合悪いことってありそうです?
引っかかりが強すぎたり湿気を吸いすぎたりとか・・

  • ネンジ
  • 2007年07月16日 09:50

INUさん>
最終的に露出する所の吟を削るってちょっと考えられないですよね~
他にも組み立てた後から色塗ったりもするみたいで・・・

ネンジさん>
ウエルトも吟を削れって書いてありますよね?
あれの意味が私には未だに分からず・・・読み落としてるかな?・・・

床を中底に使ったことは無いのですが、
私も引っかかり過ぎるんじゃないかって気がします。
あと、もしかしたらシャンクが足の裏に当たるような感じがしちゃうかも・・・
○モルで貼り合わせの中底を売ってて、
吟付きと床の張り合わせなのですがかなりガッチガチな感じです。
ストックがあるので送るから見てみてください。

  • だい
  • 2007年07月16日 12:13
comment form
comment form