2006年07月07日
『今なら出来るかも・・・』
一年ほど前、私が馬蹄形小銭入れで四苦八苦していた時、
ピオさんに『こんな物を作って利用していますよ』と教えてもらいました。
早速真似して作ってみようとしたのですが、
当時の私には曲線を垂直に切る技術が無く同じ方法で作る事が出来ませんでした。
なぜ断面が斜めになってしまうのか考えてみたのですが、
多分これはカッターを使ってても同じだと思うのですが、
実際に切る時に見ているのは【A】の辺りなのに、
刃の先端は遅れて来るからなんでしょうかねぇ・・・
で、散々馬蹄形小銭入れを作っていてなんとなく
右に傾けている包丁の柄を反対に傾ける(実際は垂直位なのかな?)と
断面が垂直に近づく事に気付きました。
馬蹄形小銭入れを作ってきて、いちばん上達したのは、
小銭入れを作る事自体でも、駒合わせ縫いでもなく、
実は曲線の裁断なんじゃないかと密かに感じていたので、
『今なら作れるかも知れない』ということで
馬蹄形小銭入れの型枠を作り直してみることにしました。
ついでに、ピオさんに教わった曲線の裁断方法も試してみました。
この場合は包丁を少し右に傾ける気分で行けばいいんだろうなぁ・・・
と言う事で切り出したのがコレ
まぁ、ヤスリをかけて整えないといけませんが、これならなんとかなりそう。
一年前は全く話にならないガタガタの断面だったんだけどなぁ~(汗)
どうやら知らぬ間に鍛えられていたようです。
- by だい
- at 02:13
comments
なるほど~ 刃を垂直に近づけると曲線の断面は垂直に切れるのですか。
私 曲線の断面は、裏が吟面より内側に入り込まなければいい
ぐらいにしか考えてなかったのですが、
(大雑把過ぎます?汗)
馬蹄型を作ろうとすると断面を垂直に裁つ技術が必要になるのですね~
やっぱり馬蹄型は難易度高いですね…
昨日はありがとうございました。本日から再開してみようと思います。ってまだばらして構造を学んでいる途中なんですが、・・・これって完成品を入れてみて型どおりに出来てるかチェックするのですか?
以前に観た記憶はあるのですが・・
この型ってどうやって使うものでしたっけ?
tomotomoさんの言われるようにチェック用?
INUさん>
私も基本的には『吟より内側に切れ込むな』なのですが、
爬虫類とかの革だと後から断面を整えるのがそれはそれは大変なので、
『なんとか裁断一発で決められないか』と思いながらやっているうちにこういう結論に達しました。
牛革なら後からヤスリをかければいいんですけどねぇ~
tomotomotomo0920さん、ネンジさん>
これはマチのサイズ(長さ)の確認と本体のセンターとマチのセンターを合わせて
貼り合わせる時に使っています。
種を明かせばまるっきり違うんですねぇ。
コインケースの型枠は包丁では切れませんしあの厚さでは
垂直に切るのは難しいでしょう。
型枠の厚みは6ミリです。
二輪車を垂直に保ってカーブを切るようなものです。
確かここにも登場した革包丁「仲次」作の「つっきり」(突き鑿)
刃幅3ミリ、4.5ミリ、6ミリで垂直に上から突き抜いたのです。
現在は包丁と同じく「つっきり」の良いものが手に入りません。
特に3~6ミリほどの細いものが見当たりません。
鋼を軟鉄で挟んで鍛造した両刃で出来ています。
ピオさん>
あの厚さを一発でというのは私も不可能だと思い
薄い革を何枚も同じ形に切り抜いて重ねたのだと思っていましたが、突っ切りでしたか・・・
今回とりあえず、1.5mm位の床を2枚貼り合わせて切り抜いたものを重ねたのですが、
前回は全く話にならない断面の状態でした。
突っ切りノミ、私も最近見かけないなぁと思っていました。
私が革を始めた3年前はけっこう見かけたのですが・・・
ちょっと前にひうちやさんに3mmの突っ切りがあったので珍しくてとりあえず買っておいたのですが、
正解だったかも知れませんね。
今のところ使い道が無いのですが・・・(笑)