2006年10月04日
『修理依頼と作戦会議』
修理依頼が来ました。
以前パクらせてもらった球形の小銭入れ。
普段はなるべく修理依頼は受けない事にしていますが、
パクらせてもらってるし、どうって事の無い修理なので預かって来ました。
どう壊れたかと言うと・・・
接着してあった所が剥がれてしまったんですね~
私は不安だったので周囲を縫ったのですが、どうやら正解だったようです。
やっぱ貼るだけってのは不安ですよね~
そういえば、この前工芸展で作品を見ていて思ったのですが、
縫わずに接着だけって作品が凄く多かったんですよねぇ~
私が作る物は基本的に実用品なので接着だけで作るのには不安を感じます。
革なんだから縫いたいと思うのは変なのかなぁ?・・・
・・・と書いていて思ったのですが、
もしかして、革工芸って革を革じゃなくす事?
ついでなので、この小銭入れをよ~く観察してみました。
厚さは2.0mmの一枚革。
んで、やっぱこの部分を切り取るのは職人さんにも難しいみたいですね~
この小銭入れもちょっと悔いを残してるから久しぶりに作ってみようかな・・・
さて、ここでいよいよクロコダイルの登場ですが、
どこの部位をどう使うか考え中。
がんばれば3つ作れそうな感じです。
私のプランではE、Fの辺りで小銭入れ部分のカブセ、
Gを小銭入れのマチと小銭入れ部分と思っています。
だた、Dの丸斑の辺りをフタ側のマチにしたいと思っているのですが、
もしかしたら3つは取れないかも・・・
とりあえず、A、Bで2個作ってみるか?・・・
いつまでも考えててもしょうがないので、今出来そうな事を進めることにしました。
本体の型紙で切り出したテキソン(薄)を全体に3mmほど小さくして、
へリから5mm位の所を斜め漉き
- by だい
- at 02:29
comments
商品ならではのアラがでたってとこでしょうか?
やっぱり接合部は縫ってあったほうが安心しますよね。
コストを下げる為に、判ってても工程を省かざるをえない
ことがあるそうです。
デザイン等のためにステッチを入れたくない場合もありますが、間違いなく縫ってあった方が丈夫ですよね~。
自分用の物は少々無骨になっても、縫ってしまいます。
クロコは竹符の入り方で印象がガラッと変わるので慎重になりますね。
お腹の規則的に並んだ柄もきれいですが、ワニ君の首?のど?の辺りの入り組んだ柄もきれいだと思います。
既製品の場合だとデザインやコストとの兼ね合いがありますからねえ。
接着だけだと不安なので自分で作るものは縫います。
やっぱり爬虫類のパーツ取りって難しいですね。
数が取れないものですね
ワニ革のトランク・鞄ほどの大きさを勝手に想像してました
模様を考えると難しいんですね
わざとシンメトリを外すのも面白いのでは?
武助屋さん>
確かに既製品を見るとけっこう雑な作りしてたりしますよね。
この小銭入れ、けっこう長期間使ってると思うので、
ここまで使われる事を想定していなかったのかも知れません。
ちなみに最初はもっと真球に近かったそうです。
takasakiさん>
私は縫う作業がいちばん好きだったりするので余計にそう思うのかも知れませんが、
やっぱり縫いたいですよね。
ハギレしか使った事の無い私にはハラの竹斑はとっても魅力的というか、貴重な体験ですが、
前足の間のあたりのウロコがいびつになってる所が私も好きです。
マツさん>
確かに縫わない方が見た目はスッキリしてる気がします。
ワニのパーツ取り、難しいです。
たつやさん>
模様もそうですが、ワニって部位によって硬さも全然違うので、
私のような未熟な人間にはパーツごとに使う部位を決めておかないと
上手く処理できそうにありません。
GANZOのリザードの馬蹄形小銭入れは真ん中でハラと背の模様の境目があって
カッコ良かったです。
これだあ。
きのうFさんが、帰りがけに
「だいちゃんにお礼を言っておいてくださいね。
これ、直してもらったんだ」って。
これだね。(^^)/
彩さん>
そうです、Fさんの小銭入れです。
昨日は出張の日だったので会えないから預けて行ってたもので・・・