2006年04月30日

『表?裏?・・・』


実はうちにはこんな本があったりします。
『レザークラフトの究極はやっぱ靴かな?』
なんて事を思ってしまった時があったもので・・・(笑)
でもコレを見てそれは無謀な考えであることがハッキリしました。
その事が分かっただけでもこの本には一定の価値があったと思うのですが、
それ以上に表紙にも書いてありますが、【革製品共通実技】という項目があって、
実践はしていませんが(ダメじゃん)革包丁を使うためのドリルみたいなものも
載っていたりします。

で、INUさんマツさんが漉きの時に包丁の面を私とは逆に使っていて
私のやり方(刃裏を上に使う)をすると革に刃が入っていかない
との事だったのでこの本に出ていた方法を紹介します。

刃表での革すき包丁の持ち方

刃裏での革すき包丁の持ち方

一応包丁の面を逆に使う手法は存在しているようです。
私もちゃんと習ってきた訳ではなので何が正しいのか分からないので、
一応どちらも一度試してみたのですが、私には全くコントロールが利きませんでした(汗)
特に刃表を上にする方は刃がザクザク革にもぐって行ってしまい
話にならない・・・(汗)

で、結局私は手縫いの真髄に出ていた

このスタイルで革漉きをやっています。
この方法なら左手で右利き用包丁の肩の部分(→)を押せるし、
カンナの刃の向きを考えても理にかなってると思っています。

とりあえず今までに『包丁の持ち方が間違っている』
と書き込みをもらった事はありますが、『包丁の面が間違ってる』
と書き込みをもらったことはまだありません。
ちなみに持ち方が違うという書き込みをしていただいた方は
2枚目の写真に近い持ち方で刃裏を上にしていたと思われます。

刃が入っていかない事と研ぎの関係は、包丁の状態も分からないので
私にはなんとも答えようがありませんが・・・

ってなとこでどうですか?
INUさん、マツさん

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comments

せっかくのGWのお休みのところ、お手数掛けて申し訳ありませんでした。

なるほど~ 勉強になりました。
漉き一つとっても色々なスタイルがあるんですね~
手前に向けて(2枚目画像)なんて技もあるなんて…
私にはまねできません(笑)

確かにだいさんの包丁の面方向は、肩を押すことでコントロールがきいて良さそうです。

記事を読んでみて、私の包丁刃の状態はあまり良くない気がします。
今度しっかり刃を研いであげることにします。
ありがとうございました。

  • INU
  • 2006年04月30日 05:06

INUさん>
そうかぁ~、世間はそんな行事の真っ只中だったんですね・・・
残念ながら私は今日もこれから仕事です(汗)
電車は空いてて良さそうだけど・・・

私には最後の写真の形がいちばんコントロールが利いてやりやすいのですが、
リアルクロコ(実用)さんで実演製作をしている職人さんは
刃裏を上にして2枚目の写真のように上からかぶせるように持っていたと思います。

  • だい
  • 2006年04月30日 07:52

僕はだいさんのやり方と同じです
だいさんの包丁を手本に研いでいるので
使い勝手は似ているはずですしね~
・・でも一筆書きのようにはできません(泣)
これは腕の差なんでしょうね、もっと経験積まなきゃ・・

刃表だとやっぱザクっといっちゃいやすいですね
刃裏で刃が入りにくいのは刃裏の研ぎ方にも関係がありそうな
気がしません?

  • ネンジ
  • 2006年04月30日 09:05

ネンジさん>
私の方法や研ぎが正しいのか保証はありませんが、
刃表を上にすると前に進めない感じがしますよね?
確かに刃裏を斜めに研いでいると入っていかないってのも考えられますね・・・

  • だい
  • 2006年04月30日 11:21

今日、刃を裏押しから研ぎ直してみました。
時間が取れなかったのでほどほどにしか研げませんでしたが、
それでも刃裏が上で難なく漉く事が出来ました。
前回 裏押ししてから随分日が経っていて、
刃の厚みも薄目の事もあり、かなり歪みが出ていた様です。

刃物の手入れはマメにしないといけないですね。
これで私も一筆漉き… と、簡単にはいかないですけど。

  • INU
  • 2006年04月30日 22:24

私は、あまり長い距離を手で漉くことはないのですが、
革漉き機を購入前は裏刃で漉いていました。

二番目のようにしたり、
また、だいさんのようにしたり…。

今では、手漉きをするのは主に玉ぶちやストラップの革を継ぐときなので、切り口を限りなく薄くしたい。
そんな時は、表刃でだいさんのように持って漉いています。

どちらにしても、包丁の切れ味に掛かってますよね~。

INUさん>
そうでしたか・・・
やっぱり研ぎを繰り返していると歪みが出てくることもあるんですね・・・
刃物と砥石の手入れはこまめにやらないとダメですね~

SATOSHIさん>
そうかぁ~極限まで薄くしたい時に表刃は有効なんですね?
ちょっと試してみます!

  • だい
  • 2006年05月01日 02:57

こんなに時間経ってから書き込んでごめんなさい。
刃表を上にして漉く時は、柄が台の外に出る位置で作業出来れば角度0まで刃を寝かせられますから、食い込み具合をコントロールしやすいです。横に進むとやりやすい持ちからかと思われます。

3枚目の写真の漉き方も、柄のしたに入る指をできるだけ浅くして角度を寝かせます。手首で刃をスライドさせられれば、細かいところの漉きが楽にできる場合もあります。

刃裏を上にした時は、刃先が革に当たるように柄を立てないといけないはずですが、たしかに食い込みにくいはずですよね。この時に刃表が丸く研がれていると、刃先よりも丸くなっているしのぎ面が革にまず当たる可能性があります。大工道具のカンナも同じ原理で丸刃では仕上げ削りはできません。ノミなどはとりあえず大丈夫。と言うことで、表を丸くならないように研ぐのも大切かもしれません。

久しぶりに来て、なんだかタイミングのずれた書き込みすいません。

  • TUZIE
  • 2006年05月12日 00:47

TUZIEさん>
刃表を上に使う時は刃を水平に近い状態で使うんですか・・・
『丸刃はダメ』というのはこういうところに関わってくるんですね

  • だい
  • 2006年05月12日 10:15
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