2006年06月22日

『棲み分け』

昨日の包丁ネタ
予想外に食いつきが良くて驚いていたのですが、
べつにズラッと並べて悦に浸ってたわけではありません。

これだけ本数があるのだから、みんな同じってのもね・・・
料理用包丁に、出刃とか柳刃とか牛刀etcとかってあるように、
そろそろうちの革包丁も特化させた方がいいんだろうなぁ~と思っていたのです。


で、これが裁断用に選んだ4本。
ハイス鋼の2本とひうちや30mm、美貴久24mm


漉き用・・・というか実際はオールラウンドになってしまうんじゃないかと思われますが、
五城目、仲次と、とりあえず秀次をココに。


あと、これは補欠(笑)
早い話が今切れ味がイマイチで要研ぎ直しってヤツらです。
ちょっと前まで左のひうちやの2本は凄くコンディションが良かったはずなのに
どうしちゃったんだろう?・・・

で、特化させたんだから何かが違わないといけない訳で

一応刃角を漉き用(左)は鋭角に裁断用(右)は少し鈍角にしてみました。
刃こぼれした時になんとなく修正が大変な感じがしてきたので、
どちらも小刃は付けていません。

ところで、裁断用の清玄のハイス鋼の包丁なのですが。
ハイス鋼は硬いってわりにはやけに刃こぼれするんですよねぇ~
んで『どーゆーこっちゃ』と思って良く見てみたら・・・

刃紋の感じを見てもらうと分かると思うのですが、
どうやら裏押しした時に、未熟な私の研ぎ癖のために
表包丁で使ういちばん大事な側の鋼が削れ過ぎてたためのようです(汗)
5mm位刃先を削り落として仕立て直さないといけない気がしますが、
しばらくこのまま使って自然に削り落とされるのを待つかなぁ~

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comments

刃の硬さ、角度がそれぞれ違うと研ぎにも相当なテクニックが要りそうですね~。
革包丁用にもコロコロするやつとかあればいいのに。

  • takasaki
  • 2006年06月22日 13:58

これだけあると
用途によって柄に印でも付けるとかしておかないと
気が付いたら違うの使ってたってことになりそうですね(笑)

ハイスを5mm削って砥ぎ直し・・
うわ~面倒そう~
使って削り落とされるならそのほうが・・

  • ネンジ
  • 2006年06月22日 17:22

清玄...
この間私が買ってきた包丁とおなじですね。
何かね、表側の柄が良く似てるなぁって、
思ってたんですよ。
これってハイスだったんですね、
ハイス鋼って、ハイテンスティールの事なんでしょうか?

  • Belief 岩井
  • 2006年06月22日 19:03

takasakiさん>
まぁ、勘でしかないのですが、
『ちょっと起しめ』とか『ちょっと寝かせめ』って感じで研いでいるだけなので、
それほど大変なものじゃないですよ。
ハイス鋼も裏押しはメチャクチャ大変でしたが、普通に研ぐ分にはそれほどではないので・・・

ネンジさん>
カバーの色を4色にしてあるし、刃を見ればけっこう見分けつくもんですよ~
菱目打ちの目数の方が間違えやすいかも・・・

がんばれば5mmは行けると思うのですが、まぁ順当に刃こぼれして行ってくれれば・・・(笑)

Belief 岩井さん>
ハイス鋼は確かハイスピード鋼の略だったかと・・・
どうハイスピードなのかは知りません(笑)

清玄でもハイス鋼じゃないものもあるようです。
うちのには柄に【ハイス鋼】と印字されています。
もしハイス鋼だったら裏押しは覚悟してください!
普通の砥石じゃムリかも・・・

  • だい
  • 2006年06月22日 20:22

だいさん
リンクの件ありがとうございます。お願いします
私の方からもリンクさせてください

なるほど、使い道で刃の角度を変えるのですね
へり返しのような漉きをやらない(できない)ので気付きませんでした。

多分ハイスピードで金属を削るからです

たつやさん>
リンク完了しました。
ハイス鋼は金属を削るんですか・・・なにしろこの手の分野には疎いもので・・・

今日レザーフェアに行って来たのですが、藍染めと柿渋染めのヌメ革がありました。
藍染は10回染めたと言ってました。
まぁ、藍染めは言ってしまえば『藍色の革』で
たつやさんが染めた革の方が味があるように思えましたが、
柿渋染めの革の日焼けさせた物はすんごくカッコ良かったです。
殺菌作用もあるようですからカビにも強そうですよね。

  • だい
  • 2006年06月23日 01:35
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