2006年11月15日

『コテコテ』

リンク先のSATOSHIさん
彼は専らクロム革をヘリ返ししてバッグを作っているのですが、
最近クロムの革のコバを切り目で仕上げる事に目覚めたらしく、
いろいろ実験をしていました。

で、2週間ほど前でしょうか、コバワックスとコテで
クロム革のコバをキレイに仕上げているのを見て思いつきました。
コテか・・・

私は気が向くとトコノールでコバを仕上げた後、
コバワックスを塗って小さいおもちゃのようなアイロンで溶かしてたのですが、
時々アイロンのエッジがガリッと引っ掛かるような感じがしたり、
安物のせいか温度にムラがあるのが気になっていたのです。
コテなら小回りが利きそう・・・
コテと言えば靴だなということで


取り出したこの本。
『いつか靴を作ってみたいな~』と思って買ってあったのですが、
せっかくなので参考にしてみようとざっと目を通してみました。

この本の中で書かれていたコバの仕上げ方は、
キヤスリ(粗めのヤスリ?)でケバ立てる→そのケバをガラス片で取る→
ペーパーがけ→ふのりを塗る→ブラシで軽く磨く→コバインクを塗る→
コバインクが乾ききらないうちにぬるめの下コテをかける→
メンチュローを電気コンロで溶かしながら塗る→仕上げコテをかける

う゛っ、こんなんやってらんない・・・(汗)
あ、そうそう、この本謎の単語がやたらと多いのです。
ここで出てきたメンチュローというのはどうやらコバワックスの事のようです。


まぁ、今までどおりトコノールで磨いた後、
コバワックスを溶かし込むって方法でいいやね~



んで、靴の工具屋さんから取り寄せたコバゴテ
コテも種類がメチャクチャたくさんあるのですが、
とりあえずこんな無難な形の物を入手。


で、靴の本には『電気コンロでコテを焼く』と・・・
今のご時世に電気コンロってのものなぁ~と思いきや



ろうけつ染めの蝋を溶かすために買ってあった電気コンロが♪
温度が高くなり過ぎたら水で冷やすのねってことで、



かなりいい加減にやってますがいい感じ。
どの位の温度がいいのか(温度なのか)イマイチ把握出来てませんが、
アイロンみたいにコードは無いし、小回り利くしかなり使いやすいです。



ついでに、持ち手の修理で余った革のコバにコバワックスを塗って
コテを当ててみたところ、なるほど・・・
やっぱ色が少し濃くなるようですがイイかも知れない・・・
かなりフニャフニャの革ですが、コバがシッカリしてきてる気がします。


ところで、久しぶりに靴の本に目を通したてたら
靴作ってみたくなって来ちゃったなぁ~
この本見てるとどう考えても自力で作れるとは思えないのに・・・(笑)

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comments

ハンズ新宿に革靴のキットがありましたが。
詳しくは見てないですが、足のサイズに合わせて靴底を切り詰めていくのでしょうか
アイロンかコテが欲しいです。70~80度で止まるように作ってみようかしら

  • たつや
  • 2006年11月15日 12:48

たつやさん>
靴のキットですか、モカシンでしょうかねぇ~?
ふと思ったのですが、木型はわりと手に入るみたいですが、
自分のサイズに合った木型を見つけるのは大変そう・・・

70~80℃だと蜜蝋なら良いと思いますが、
コバワックスだと溶けるかどうか微妙な気がします。

  • だい
  • 2006年11月15日 19:30

この広い面のコテはどうですか?

私が買った凸凹タイプは、厚みが合うときはキレイに行きますが、革が薄いときは、はみ出しやすいです。

  • SATOSHI
  • 2006年11月16日 03:20

SATOSHIさん>
コバの幅が合えば溝がある方が使いやすそうだなとは思ったのですが、
どんな幅にも対応できそうだと思いこのコテにしたのですが、
はみ出しは気にならなかったですねぇ~
ちなみに靴の教本には『余分なメンチュローはコンロで暖めた布で拭き取れ』
・・・だそうです。

  • だい
  • 2006年11月16日 03:50
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